抗酸化と脳梗塞 – 抗酸化を極める

脳梗塞の原因・細胞の酸化

脳梗塞の主原因は「活性酸素」と言われています。

その理由を述べます。

一つは、活性酸素の直接攻撃によるものです。

活性酸素によって脳細胞が殺されます。

もともと、脳細胞は、活性酸素に非常に弱い状況にあります。

脳細胞は、不飽和脂肪酸を多く含んでいるので、活性酸素により容易に酸化されるのです。

酸化された不飽和脂肪酸は過酸化脂質に変質し、細胞膜が外部と物質の交換などができなくなり、細胞は、傷つき、死滅します。

過酸化脂質への変質は、精製前の植物油が、空気中の酸素に触れて悪くなる(酸敗)ことと同じ現象です。

この、酸化されやすい不飽和脂肪酸の代わりに、電子を奪おうとする活性酸素に電子を渡し、脳細胞を守ってくれるのが、抗酸化物質です。

つまり、抗酸化物質は、脳細胞の身代わりになり、活性酸素から酸化されるんですね。

脳梗塞の原因・血管ぼろぼろ化

二つは、「血管ぼろぼろ化」により、血管が詰まったり、破れたりすることにより脳梗塞が起きることです。

血液中に存在するLDL(悪玉コレステロール)が、活性酸素によって酸化されます。

この酸化LDLをマクロファージが食い殺し、血管の内皮の内側は、酸化LDLとマクロファージの死体の山となり、文字通り「死骸でできた血管」となり、血管がもろく、ぼろぼろになり、脳内の血管が破裂する危険性が高まります。

と同時に、死骸により血液の通路が圧迫され、狭くなり、脳梗塞になる可能性が高まります。

脳梗塞対策

抗酸化酵素が体内から十分補給されている若い年令においては、活性酸素の影響はまったく心配いりませんが、中高年になると、上述の現象が起きるのです。

そして、このダメージから脳細胞を守るためには、外部から「抗酸化物質を摂る」こと、つまり「抗酸化」が必要となります。

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