ドクター江部の糖尿病徒然日記 糖質制限食でED(勃起不全)改善

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2014/03/28 – ぶりおさんから、勃起不全(ぼっきふぜん、英: Erectile Dysfunction; ED)改善という、とても嬉しいコメントをいただきました。 … 生理的ケトン体上昇は安全、ケトン体は人類の日常的なエネルギー源 | ホーム | 「糖尿病治療のための!糖質制限 …

こんばんは。

ぶりおさんから、勃起不全(ぼっきふぜん、英: Erectile Dysfunction; ED)改善という、とても嬉しいコメントをいただきました。

【「糖質制限食パーフェクトガイド」は他の先生の書籍とコンセプトが違って、ブログを熟読している者にとってもありがたいものです。】

ありがとうございます。

医師や栄養士の知識整理、守旧派への理論武装に役立つ本と自負していますが、勿論、一般の人で理論やエビデンスが好きな人にも喜んでいただける本ですので、是非、ご一読を。

【私は糖質制限食でうつ病、脂肪肝、肝機能障害、高血圧、肥満などなど色々な病気が劇的に良くなったのですが、実はEDも治ってしまいました。】

ぶりおさん、素晴らしいデータ改善ですね。
良かったです。

確かに、脂肪肝、肝機能障害、肥満はほとんどの人において速やかに改善します。

肥満に伴う高血圧も、たいていは改善します。

うつ病もぶりおさんのように改善する人も多いのですが、個人差があるようです。

EDに関しては、仰る通り、話題にあがることが比較的少ないです。

しかし、ぶりおさん以外にも、朝立ち復活のコメントをいただいた方が複数おられます。

かくいう私も、40才代後半から、「あれ、やばいかも・・・?」という時期があったのですが、52才からスーパー糖質制限食を開始してしばらくしてからは、朝立ちは「完全復活の日々」の毎日です。

こちらも勿論、個人差はあると思うのですが、糖尿病に伴うEDは、糖質制限食で糖尿病が良くなれば、当然改善する可能性があります。

糖尿病がない方においても、年齢とともにEDは気になる症状の一つです。

スーパー糖質制限食で、全身の血流・代謝が良くなるので、ED改善にもおおいに役立つと思います。

心当たりのある方は、是非、お試しあれ。

江部康二

【14/03/28 ぶりお

あまり聞かないのですが

江部先生いつもブログや書籍で勉強させていただいています。

「糖質制限食パーフェクトガイド」は他の先生の書籍とコンセプトが違って、ブログを熟読している者にとってもありがたいものです。

ところで、いつもブログを拝見していて思っていることがあるのですが、ある事柄について糖質セイゲニストの皆さんのコメントにもあまり話題に挙がらないことがあります。

私は糖質制限食でうつ病、脂肪肝、肝機能障害、高血圧、肥満などなど色々な病気が劇的に良くなったのですが、実はEDも治ってしまいました。

久しく経験していなかった朝立ちもの毎朝の状態になり、中年のおっさんなのに実感としては角度、硬さとも大学生時代に戻ったような感じです。

糖尿病の方がEDになることはよくあることと思います。

そして糖質制限食によって動脈硬化が改善し、血流が良くなることは糖質セイゲニストであれば常識といってもいいと思います。

男性でしたら大きくなるメカニズム、つまり陰茎海綿体に血液が充満し硬く大きく屹立することは誰でもご存知だと思います・・・

つまりなにが言いたいかというと、糖質制限食はED治療にも極めて有効ではないのかということも一つのアピールポイントになるのではないかということです。

皆さんは糖質制限食の実践により息子が元気になっていませんか?

甦る男の自信!頬を赤らめるお母さん!そんな糖質制限食の効果も素敵やん!

と、日頃思っています。大変失礼いたしました。

(一部の語句でコメントができなくなるようなので修正しました)】

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット

コメント
糖尿病ネットワーク から

江部先生

「糖質制限食パーフェクトガイド」繰り返し呼んでいます。
バーンスタイン先生の「糖尿病の解決」と並んで、私の必読書・愛読書になりました。 とても簡潔に書かれ、科学的で分かりやすいです。

ありがとうございます。

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さて、今回のコメントは

糖尿病ネットワークに、下記の記事がありました。

● 糖質制限をしている方は、ほとんどの方で血糖コントロールが出来るようになりますから、不安感などから、医師とのコミュニケーションを感じることは少なくなると思います。
「カロリー制限」をしても、血糖値が正常人と同じになることは難しいので、患者としては、検査のたびにもっと医師と話したいと思い、「合併症」の不安も頭をよぎるでしょうね。
私も、2年前 HbA1c 14.5でしたから、今頃は、「合併症」への道をまっしぐらだったかも知れません。

● 日本では、チーム医療が難しいでしょうね。
医療関係者が、超多忙なことに加え、医師が、特権的な意識で、それぞれの職種の専門性を尊重していない状況ですから。
さらに、付け加えるなら、「栄養学」の大切さを分かっている医療関係者が少な過ぎます。縦割りで、閉鎖的な社会ですね。

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● 記事の引用が長いのですが・・・

糖尿病ネットワーク
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/021561.php

糖尿病患者の3人に2人は「医師とのコミュニケーション不足」を実感
イギリス
2014年03月28日

糖尿病の患者数が増えている一方で、医療の技術はより高度になり、医師は診療に忙殺されるようになった。糖尿病の医療費も上昇している。多くの患者は、「医師に十分に話を聞いてもらえず、不満を感じている」という調査結果が発表された。

英国糖尿病学会(Diabetes Uk)が糖尿病患者1,609人を対象とした調査によると、患者の64.9%は「個別化された医療」を受けられていないと感じているという。もっとも大きな原因は「医師とのコミュニケーション不足」だ。
糖尿病患者は孤独を感じている

英国には、初期治療を全て、かかりつけ医師(GP)が行うという医療制度がある。GPは家庭医(Family Doctor)とも呼ばれ、あらゆる疾患の初期診察と治療を行う。
専門的な治療を受ける場合には、GPが専門医への窓口となる。逆に言えば、GPの診断と紹介がなければ専門的な治療を受けることができない。患者は、GPとより親密に関わらなければならない。

糖尿病は完治することのない病気なので、生涯にわたり治療を続けなければならない。合併症を防ぐために、血糖値や血圧値、コレステロール値などを長期にわたり良好にコントロールしなければならない。そのために患者による自己管理が重要となる。

「患者の不満としてもっとも多いのは、大変な思いをして糖尿病の治療をしているのに、“医師が話を聞いてくれない”、または“病気のために孤独を感じる”といったことでした」と、Diabetes Uk理事長のバーバラ ヤング氏は言う。

医師と患者の溝を埋めるナラティブ医療

最近の医療では、医師が患者への理解を深め、患者との意思疎通を助けるため、「ナラティブ医療」と呼ばれる新しい考え方が採用されるようになっている。 医療従事者の仕事に、「困っている患者たちとのコンタクトスキルを磨くこと」が含まれると認知されるようになった。

医療従事者が患者の声を聞き、不安を理解することにより、より一貫した診療を行えるようになる。

これまで医療は疾患中心であり、疾患の原因を探索したりその治療法を開発することが主な目的だった。しかし、疾患の状態は1人ひとりで千差万別、同じ病気であっても同じ治療法を適用することが必ずしも正しくない場合がある。

患者が語る「なぜ糖尿病を発症したか」、「経緯」、「症状」、「糖尿病についてどのように考えているか」といったストーリーを理解すれば、患者が抱える問題を、身体面だけでなく、メンタルや心理状態、社会的立場などを含むあらゆる要素から把握できるようになる。

「糖尿病の治療は、回答用紙のボックスにチェックマークを入れる作業であってなりません。患者と医療従事者が対話を通じて良い関係性を作り揚げることで、双方が満足の行く治療を行えるようになります」と、ヤング氏は指摘する。

糖尿病患者を支援するチーム医療

糖尿病などの慢性疾患に対する治療・ケアでは、さまざまな専門家が関わる「チーム医療」が必要とされる。1人の患者に対し、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、検査技師、理学療法士などが、強い職種意識をもって共同医療を行うことが求められるようになった。
糖尿病のチーム医療を成り立たせるために、「異なる知識と情報をもつ者同士の自由なコミュニケーションが前提になる」としている。

英国のかかりつけ医師(GP)は、患者と家族単位で関わっているので、その家族の人間関係、また、家族の病気歴、傾向をも知っているケースが多いという。

英国の医療における環境は、全人的で包括的な医療実践が行われやすい風土にあり、「ナラティブ医療」や「チーム医療」を行いやすいと考えられている。
英国の医療における環境は、全人的で包括的な医療実践が行われやすい風土にあり、「ナラティブ医療」や「チーム医療」を行いやすいと考えられている。

「患者にはストーリーがあり、そのことを知ればよりよい治療ができます。患者は医師が理解してくれようとしていると思えば、すべてを医師に話す可能性が高まります」と、ヤング氏は述べている。

Lack of care planning failing people with diabetes
(英国糖尿病学会 2014年3月17日)

2014/03/29(Sat) 04:38 | URL | わんわんこと長谷川 | 【編集
初めまして。毎日欠かさずブログ拝見させていただいております。ぶりおさんと同じく私の娘のひどいうつ病から調べに調べここにたどりつきました。スーパー糖質制限食を始めて40日程になりますが なんと劇的変化!5年以上引きこもり、薬漬けなのに眠れない日々だったのが糖質制限はじめて一週間で睡眠薬なしで眠れるように。また明るく笑顔がでるように。とうとう先週 就職し社会復帰果たしました!精神障害者手帳を持っておりましたが主治医が更新しなくてもよいと判断してくださいました。ただし治療は継続ですが。そして更にうれしい事が!10代の頃から「不完全右脚ブロック」だの、「中性脂肪が多い」だの「脈拍が一分間で100前後いく」だの色々悩まされてきましたが、なんと自宅計測ですが脈拍が70~80までにおさまるように。ひどい頭痛ともさよなら。他にも改善されているのではと期待しております。
うつ病の薬は過食に走らせる傾向があり肥満に苦しみ落ち込み更に薬を増やす この繰り返しですが スーパー糖質制限食はよく眠れるし、気分も落ち着き、普通の食事量で満足します。娘は空がパッと晴れたようと喜んでおります。ライブ好きなので「ターニングポイント」も気になっているようです。先生のレシピ本、糖質量ハンドブックなど愛読しております。先生に出会えて良かったです。本当に本当にありがとうございました。
嬉しくてとりあえず お礼がいいたくて。
2014/03/29(Sat) 09:04 | URL | あーちゃん | 【編集
Re: 耳鳴

tak さん

過去、糖質制限食で耳鳴りが悪化という症例は一度もありません。

たまたま時期的に重なったものと考えられます。

2014/03/29(Sat) 19:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖尿病ネットワーク から

長谷川 さん

英国の糖尿病治療の実態ですね。
情報をありがとうございます。

2014/03/29(Sat) 19:23 | URL | ドクター江部 | 【編集
ED

江部先生、こんばんは

いつも勉強させて頂いています。

私も50過ぎで糖尿病になった頃は長年、朝は元気がなかったです。しかしすぐに糖質制限を始めて3~4か月経ち、高値だったHbA1cが6.5を切った頃、突然朝元気になっているのでビックリしました。
以来、60近いですが今も毎日のように朝元気になります。皆さん、話題にはされませんが私もそんな方は結構多いのではと思っています。

2014/03/29(Sat) 21:01 | URL | 匿名 | 【編集
Re: タイトルなし

あーちゃん

娘さん、症状がよくなられて良かったです。
本当に劇的な改善ですね。
上昇改善に個人差はあると思いますが、娘さんの場合は素晴らしいです。
ライブも、是非、お越し下さいね。

2014/03/30(Sun) 07:18 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ED

匿名 さん

良かったですね。
私も、ED改善の人、結構おられるように思います。

2014/03/30(Sun) 07:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
81歳のおばあちゃんです。だいぶ前から江部先生の糖質制限の文を読ませていただいておりましたが、HA1Cが6,5と続きやっと一念発起して糖質をへらす食事に踏み切りました。といっても朝は果物食なので果糖を取ってしまいます。ひるは今までの半分、夜はごはんは全く食べないという程度です。4か月ほどしてからHA1Cが6,1に減っていました。私は41キロしかないのでこれ以上痩せたくありません。
今までよりタンパク質を2倍ほどとることにして
食べています。HA1Cが減ったことがうれしくて
これからも糖質制限食を考案することを楽しみにしていきたいと思います。
2014/08/19(Tue) 16:37 | URL | 有馬育子 | 【編集
Re: タイトルなし

有馬育子 さん。

HbA1cが、6.1%なら、コントロールとても良好です。
日本糖尿病学会は、合併症予防には、6.9%以下が目標ですので、軽くクリアですね。

つらくない範囲で糖質を減らして、その分、蛋白質を増やすのは良いことです。
動物性の脂肪も糖質制限食OKですので、しっかり食べて体重は維持しましょう。

2014/08/20(Wed) 13:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
勃起
スーパー糖質制限をして3週間目です。
空腹時血糖値は310が172に下がりました。
食後も200前後を行き来しています。
同じく朝立ち回復!精子の量が増えた。
夜はよく眠れるようになったし、体が軽くなりました。眠気もなくなり頭もスッキリしてきました。
今まで医者にはかかった事がありません。
健康診断では血糖値以外は正常でした。腎臓も全く数値的には良かったです。
インスリン治療は元々したくなかったので良かったような気がします。
2016/11/19(Sat) 21:58 | URL | たかし | 【編集

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