糖尿病の低ナトリウム 高カリウムの関係

糖尿病と高カリウム血症の関係について

ケトアシドーシスと腎機能障害以外で、糖尿病の方が高カリウム血症になる原因は何でしょうか?

自分なりに調べたのですが、高血糖状態・インスリンが不足している状態であると高カリウム血症になることまではわかりました。ですが、なぜそうなるのか、生化学的に説明されたサイトが見つからず困っています。

うろ覚えなのですが、通常は細胞内のNa3つと細胞外のK2つが交換されるのに対し、糖尿病でインスリン作用が低下しているとNaの蓄積が生じ、相対的な高カリウム血症を引き起こす…みたいな話を聞いたことがあるような、ないような…(仮にこれが本当なのだとしても、なぜインスリン作用の低下でNa蓄積が生じるのか…)

 

まず、全身の細胞膜にはNa+/K+ ATPase(ナトリウムポンプ)が存在し、おっしゃるように細胞内のNa+3個を細胞外に汲み出すと同時に細胞外のK+2個を細胞内に取り込みますが、この過程はインスリンで促進されます。
次に、筋や脂肪細胞にはブドウ糖輸送担体のGLUT4が存在し、このGLUT4が細胞外からブドウ糖をKとともに取り込みますが、この過程もインスリンで促進されます。
そして、腎臓の尿細管ではNaが再吸収されますが、この過程もインスリンで促進されます。
以上より、耐糖能障害や2型糖尿病の最初期のインスリン抵抗性すなわち高インスリン血症の時期には高Na血症(→高血圧症)と低K血症が、病期が進んでインスリン分泌量が低下してくると今度は低Na血症と高K血症が出やすくなると考えられます。

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