腎臓と塩 漢方

http://www13.plala.or.jp/kousei/sab3gozou.htm より~

 

い環境や、精神的に恐れ驚いていると腎を痛めます。
逆に腎が虚(弱く)してくると驚き易く、寒さに敏感になっていきます。

肌の色が黒っぽくなり、は弱くなり、の毛に影響します。過度の精神的ストレス(恐れ、驚き)で一夜の内に白髪になったり、脱毛が進んだりするのは腎の働きの影響です。

また最近、ストレスのために、突発性難聴の患者さんが増えているのも、腎がに影響するからです。耳の病を枝葉末節的にとらえず、大極的に全身の異常ととらえるのも漢方の特色です。

腎と塩(鹹)の関係はよく耳にしますが、腎臓を悪くして入院したりすると、無塩食、減塩食が出されますが、現代医学では、塩(鹹)は腎には悪いものという扱いをする傾向がありますが、漢方では、塩(鹹)味は腎を栄養するとし、塩(鹹)を摂取する事で腎が働き、無塩・減塩食にすると、却って腎の働きが鈍って弱ってしまいます。

具合や加減のいいことを”塩梅がいい”とか言いますが、まさに、適度に塩(鹹)を摂っていると体の塩梅が良くなります。しかし、過食すると腎が働き過ぎて疲れ、血は粘調し、脈行が滞って顔色が悪くなります。

腎の一番いけない五味は、相生相尅(※1)関係から、甘味で、腎の働きを弱めてしまいます。漢方医学では、腎虚(弱い)の人は甘いものは毒となる場合が多いので注意が肝腎です。

以前、腎臓が悪く、夜尿症、頻尿で来院した小学生は、塩辛いものは嫌いでしたが、甘いものが大好きな子どもでした。しかも、両親が子どもさんの前での夫婦喧嘩が絶えなく、その子は、常に精神的に恐れ、慄いていたようです。

親御さんに、笑いのある家庭を作り、おやつにも甘いものを全廃するようにお願いしたところ病気が治り、元気な子どもさんになりました。

近代医療では、腎の悪い患者さんにカロリー補給のために甘いマクトンゼリーというものを
与えたりしますが、本当は腎に塩(鹹)味より、甘味がいけないのです。

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