http://足つり.net/2016/01/25/post-144/
「足がつる要因」が色々あるにせよ、いきつく原因は主に、
●筋肉疲労
●水分不足
●血行障害(血行不良)
●ホルモンバランスの乱れ(異常)
の4つであり、ナトリウムイオンとカリウムイオンの、2つのイオンが異常を起こし、こむら返り(筋肉が異常収縮・痙攣)を起こすのですが、
それら4つの原因がなぜ「イオン異常(電解質異常と言います)」を引き起こすのか を簡単に説明していきます。
原因① 筋肉疲労
一般的につりやすい「ふくらはぎの筋肉」や「足の裏の筋肉」は、「歩く・走る・跳ぶ・しゃがむ・立ち上がる」など、足を使った運動をする時に、最もよく動く筋肉です。
その分、長時間の立ち仕事やスポーツ等で、最も疲労物質が溜まりやすい部分でもあります。
筋肉は使えば使うほど、その部分に疲労物質が溜まります。
この疲労物質を筋肉から排除(代謝)していくのが、ナトリウムイオンとカリウムイオンです。
しかし、運動を続けるなかで、ナトリウムイオンとカリウムイオンは消費され続けます。
すると体内のイオン(電解質)が少なくなり、疲労物質が溜まってきます。
その結果、イオンバランスの崩れ(電解質異常と言います)が発生します。
要は、筋肉をコントロールする「イオン」が無くなってしまうことで、その筋肉は上手くコントロール出来なくなり、 異常収縮や痙攣を起こすようになってしまいます。
また、足のむくみは、「疲労物質の含まれた水分」が、「上手く代謝されずにふくらはぎに残った状態」であり、
この場合も、電解質異常が起きていると言えます。
つまり、 筋肉疲労は「足のつり(異常収縮・痙攣)」の原因になる、 さらに、疲労が溜まりむくみがある時も、
もちろん電解質異常が起きているので、足がつりやすくなる という事です。
原因② 血行不良
足は心臓から遠く血流が悪くなりやすい部分でもあります。
血流が悪くなりやすいという理由もあり、「足は冷えやすい部分」でもあり、冷える事で血管が収縮し、さらに血行が悪くなりやすいです。
実は、筋肉を正常に動かすナトリウムイオンとカリウムイオンは、血液によって全身に巡らされるのです。
また、ナトリウムイオンとカリウムイオンの働きを支えている「酵素」も、血液と共に全身に巡らされるのです。
そのため、血流が悪くなってしまうと、2つのイオンや、それを支える酵素が全身に行き届かなくなり、電解質異常を起こしやすくなります。
したがって既述の通り、 足は特に血が行き届きにくくなるため、電解質異常による「足のつり」が起こりやすいのです。
原因③ 水分不足
筋肉は、多くの細胞によって構成されているのですが、そこにはナトリウムとカリウムというミネラルが存在します。
このナトリウムとカリウムは、筋肉を正常に動かす上で必須のミネラルなのですが、熱中症や脱水症状などで、大量の汗をかいてしまうと、水分と一緒にこれらナトリウムイオン・カリウムイオンが失われてしまいます。
また、ナトリウムイオンやカリウムイオンが維持出来たとしても、水分が足りていなければ、細胞が維持できない?
水分、イオン不足は意外と陥りやすく、暑い場所に居なくとも、水分を取らなければ熱中症と同様の症状を起こしがちになります。
今までの説明からも分かると通り、脱水症や熱中症で水分・イオンが失われることで、電解質異常による足のつりが起こりやすくなります。
原因④ ホルモンバランスの乱れ
過度のストレスを受けたときや、妊娠した場合などにホルモンバランスが乱れるというのは、よく聞く話だと思います。
このホルモンバランスの乱れというのは、自律神経を乱すことに繋がります。
そしてこの「自律神経の乱れ」も、ナトリウムイオンとカリウムイオンのバランスを崩す事に繋がるので、電解質異常による足のつりが起こりやすくなります。
ついでに!
むくみは水分代謝の異常と言われています。
解消法としては、
●カリウムを多く含む緑黄色野菜や海藻類を積極的に摂取する
●塩分の摂りすぎに注意する
●ふくらはぎのストレッチを行う
●ぬるめのお風呂にゆったりと浸かり代謝を上げる
などで解消できます。
立ち仕事などで浮腫やすく、それが原因でこむら返りを起こしてしまう人は日々、こうしたケアを心がけましょう。