妊娠糖尿病が治る!糖尿病が改善する。ケトン体は健康には必要な物だった。

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がんと食事療法。がんと糖質制限食。がんと玄米菜食。

かやねずみ さん から、がんと食事療法について、コメント・質問をいただきました。

まず、玄米菜食が、がんの治療・予防に有効か否かは、よくわかりません。
いわゆるエビデンスがないのです。

一方、欧米の食事のガイドラインは、必ず「未精製穀物」を摂取するように推奨しています。

つまり、白米より玄米、白いパンより全粒粉のパンの方が、健康に好ましいということは、エビデンスレベルと思います。

日本の食事療法に関するガイドラインは、厚生労働省、日本糖尿病学会などでは、未精製穀物を推奨していないのは、欧米に比べると不思議なことです。

しかしながら、長年の玄米菜食実践者が、がんを患うことがあるのも、間違いのない事実です。

がん発生率が「白米と普通食」の人より少ないのか同等なのかまではわかりません。

それからがん細胞が、基本ブドウ糖しかエネルギー源にできないのは、事実です。

この事実に基づき、米国で

【肺ガンに対するケトン食療法with「放射線・化学療法」】
という臨床試験が、2011年8月から開始されました。
非小細胞肺ガン4期の患者さんにターゲットを絞った研究です。
Ketogenic Diet With Chemoradiation for Lung Cancer (KETOLUNG) (*)

アイオワ大学が主スポンサーで、NIH(米国国立衛生研究所)も共同研究者という本格的なものです。

いよいよガンに対する糖質制限食(ケトン食)の治療効果が証明されるかもしれません。

ケトン食は、総摂取カロリーの75~80%が脂質という、究極のスーパー糖質制限食です。

2010年版COCHRANE LIBRARLY(コクラン ライブラリー)と、
2011年版NICE(英国政府ガイドライン)の、
難治性小児てんかん治療に、ケトン食が採用されたのは記憶に新しいところです。

小児のてんかんだけでなく、成人のガンにもおおいに効果が期待されるということでしょう。

ケトン体は、人体における最も効率のよいエネルギー源であり、動物実験ではガン細胞抑制作用が確認されています。

そしてガン細胞は、ブドウ糖しかエネルギー源にできません。

正常細胞のように、ケトン体や脂肪酸をエネルギー源にすることができないのです。

同様にアイオワ大学とNIHの共同研究で、
【膵ガンに対するケトン食療法with「放射線・化学療法」】
http://www.clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT01419483
Ketogenic Diet With Concurrent Chemoradiation for Pancreatic Cancer

も開始されています。

研究成果の発表が楽しみです。

また、
ニューヨーク・メモリアル・スローン・ケタリング癌センター
http://www.mskcc.org/
は、全米屈指の超有名な癌センターです。

日本における国立癌センターのイメージと同格、あるいは、それ以上のレベルの癌センターです。

U.S.News & World Reportベスト・ホスピタル癌部門において、常に上位2位以内に選ばれている実績があります。

そのセンター長兼CEO Craig.Thompson 博士の講演がユーチューブで見れます。
http://www.youtube.com/watch?v=WUlE1VHGA40#t=27m0s

CEO曰く、

「今どきの人間は食べすぎで、太っている人間の体内では細胞の変異が起き易い」

そうです。

そして、

「私達は、モデル生物において、優れたエビデンスを得ています。」

続いて、

 

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ケトン食における玄米の位置づけ

【がん治療に対する中鎖脂肪ケトン食の基本】  

中鎖脂肪ケトン食の基本は、主食の糖質を極力減らすことです。
糖質の1日摂取量は40g以下を目標にします1回の食事につき糖質が20gを超えないようにします
ご飯・パン・麺類・芋類は糖質が豊富なので摂らないようにします。果糖の多い甘い果物も避けます。果糖も体内でブドウ糖に変換されるからです。糖質を食べるにしても、玄米や全粒粉小麦など精製度の低い炭水化物を少量食べます。
ご飯1杯(約150g)には約50gの糖質が含まれます。コンビニのおにぎり1個で糖質は約30g、食パン1枚で糖質は約20gが含まれます。基本的にご飯やパンや麺類は食べないようにします。

蛋白質は体重1kg当たり1〜2gを摂取します。体重60kgで60g〜120gです。
タンパク源としてはがんを促進する赤身の肉(牛肉など)は控え、大豆製食品(豆腐や納豆)や魚や卵や鶏肉などを利用します。豆の中では大豆は糖質含量が少ないので、豆腐や納豆や湯葉など大豆製品は有用です。ただし、豆腐で100g当たり1〜2g程度、納豆は100g当たり10g程度の糖質を含みますので、それを計算に入れておきます。
肉や魚は生の100gで10〜20g程度の蛋白質を含みます。

食品中の栄養素の含有量は文部科学省がインターネットで提供している「食品成分データベース(http://fooddb.jp/)」を参考にします。このサイトで、個々の食品がどの程度の糖質を含むかを日頃から確認しておくと食事の参考になります。
野菜や果物にも種類によってかなり糖質が含まれているので、注意が必要です

加工した食品には栄養表示があるので、炭水化物や脂肪や蛋白質がどの程度含まれているか確認しておきます。
主食を一切省いても、大豆や野菜などにも糖質はある程度含まれています。食品の栄養表示をみながら、糖質の摂取を極力減らし、1日の糖質の摂取量が40グラムを超えないように注意します。
総合ビタミン剤などのサプリメントでも糖を入っていないものを選びます。
ブドウ糖が十分に供給されていると、脂肪酸の分解でアセチルCoAが増えてもTCA回路で代謝されるので、ケトン体は増えません。

肝臓ですぐに分解される中鎖脂肪酸を利用すると、脂肪の割合を60%程度に減らし、糖質を1日40〜60g程度摂取してもケトン体を大量に産生することができます。
中鎖脂肪を多く摂取して、脂肪:糖質+蛋白質の比率を1.5:1、つまり食事の60%を脂肪にするという食事を目標にします。糖質を40g、蛋白質を80g摂取するとカロリーは480キロカロリーになります。糖質+蛋白質の120gの1.5倍の脂肪は180gで、これは1620キロカロリーになります。全てを合わせて2100キロカロリーになります。カロリーは制限する必要はありませんが、過剰に摂取することは意味がありません。必要最小限のカロリー摂取を目標にします。
(摂取カロリー比率で計算すると脂肪からの摂取カロリーは70〜80%になります)

中鎖脂肪はココナッツオイルや精製した中鎖脂肪(マクトンオイルやMCTオイル)を1日60〜90gを目標に摂取します。キッセイ薬品のマクトンオイル(MCT85%)や日清オイリオ社のMCTオイルは無味無臭で、いろんな食品に添加して利用できます。調理にはオリーブオイルを用い、ドレッシングにはグレープシードオイルや亜麻仁油や紫蘇油を多めに使います。
亜麻仁油と紫蘇油はがん予防効果があるω3不飽和脂肪酸α-リノレン酸を多く含みます。魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)エイコサペンタエン酸(EPA)もω3不飽和脂肪酸(DHAやEPA)で、がん細胞の増殖を抑える効果があります。魚を食べる場合は、焼き魚は脂肪が減るので、刺身や煮付けや唐揚げがケトン食では適しています。

食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富で糖質の少ないキノコやモズクなどの海藻やおからを食材に使用することも有用です。炭水化物には食物繊維と糖質が含まれますが、食物繊維はいくら食べても問題ありません。食物繊維は腸内環境を良くし便秘を防ぎます。脂肪をグリセロールと脂肪酸に分解する消化酵素のリパーゼの製剤を脂肪の多い食事の後に服用すると、さらに脂肪酸の代謝を促進します。膵消化酵素補充剤のリパクレオンを推奨しています。

野菜には抗酸化作用や免疫増強作用やがん細胞の増殖や血管新生を阻害する成分が多く見つかっています。このような抗がん作用をもつ成分を多く含む野菜をジュースなどにして多く摂取すると抗がん作用を高めることができます。ただし、糖質が多い野菜は摂取量を制限する必要があります。
例えば、がん予防効果が知られているニンジン、ブロッコリー、パセリ、タマネギなども100グラム当たり6グラム以上の糖質を含んでいます。レモンやグレープフルーツでも100グラム当たり8〜10グラムの糖質を含みます。リンゴやブドウや梨は100グラム当たり10グラム以上の糖質を含み、バナナは100グラム当たり20グラム以上の糖質を含みます。
がんに野菜や果物が良いという考えが普及していますが、糖質の多いものは避けることが大切です。

お茶やコーヒーには糖質は含まれていませんが、野菜や果物のジュースにはかなり糖質が含まれているものもありますので、市販の製品の場合は食品表示を確認し、自分で作る場合は食品成分データベースで糖質含量を確認しておくことが大切です。
ビタミンやミネラルの不足する心配があるときは、マルチビタミン・ミネラルのサプリメントの摂取が有用ですが、私はビール酵母のエビオス錠を推奨しています。安価で糖質が極めて少なく(1日量で0.1g以下)、胃腸の保護にも役立ちます。

ケトン食を始めてしばらくは代謝が変わるので、空腹感やパワーがでない感じが起こりますが、1週間もすれば慣れてきて、運動も普通にできます。脂肪が燃焼しやすい体になるからです。最初は糖質を40グラム程度を目標にしますが、体が慣れてくると、糖質を20グラム程度まで減らすとさらにケトン体を多く出すことができます。
尿中のケトン体をケトスティックスで時々測定して、尿中ケトン体が出ていることを確認しておきます。中鎖脂肪の多い食事をすると2〜3時間後に尿を測定するとケトン体が出ているのが確認できます。

中鎖脂肪酸はカルニチンがなくても肝細胞のミトコンドリアに取り込まれますが、長鎖脂肪酸はカルニチンが必要です。サプリメントでカルニチンを摂取することも有用です。
アルコールは糖質の少ないウイスキーや焼酎や糖質フリーの発泡酒などであれば、糖質制限の観点では問題ありませんが、アルコール自体ががん細胞の増殖を刺激しますので、がん患者さんは、アルコールの摂取はできるだけ控えるべきです。

以上のような体内のケトン体産生をわざと増やすような食事療法を行うと、最初の1週間くらいは、脂肪が多いと食後に腹痛がきたり、下痢になったり、倦怠感が出てきます。食物繊維が少ないと食物残査が少ないので便秘になります。しかし、食物繊維を多く摂取し消化酵素を利用すると、不快な胃腸症状はほとんど経験しなくなります。ケトン食に慣れてくるのに1〜2週間くらいかかりますが、体が脂肪が燃焼する状況になれば後は楽です。糖質を10グラムくらいに減らしても、脂肪を150〜200グラムくらいで普通に生活できます。少しづつ糖質を減らしていく方がやりやすいと思います。

注:上記の方法は、進行がんの治療を目的とした厳密な中鎖脂肪ケトン食です。しかし、脂肪の摂取量が多いので、人によっては、脂肪摂取を増やすと下痢や腹痛が起きて、実施が困難な場合も多く経験します。このような場合、糖質制限を緩め、脂肪摂取量を減らす「マイルドなケトン食」でもある程度の効果は期待できます。
摂取脂肪量に占める中鎖脂肪酸の摂取割合を増やせば、糖質を1日に100グラム(カロリーとして400カロリー)程度を摂取しても、ケトン体を多く出せます。このとき、中鎖脂肪の1回の摂取量を少なくして回数を増やしたり、料理に混ぜて摂取すると胃腸への負担は少なくできます。
抗がん剤治療の効果増強や再発予防の目的では、「マイルドなケトン食」でも、十分に効果が期待できます。

さらに具体的は方法は以下を参照して下さい。

1。摂取カロリーの決め方
2。糖質は可能な限り減らす
3。がん細胞の増殖を抑える脂肪を多く摂取する
4。中鎖脂肪(中鎖脂肪酸トリグリセリド)を多く摂取する
5。大豆と糖質の少ない野菜・果物を多く摂取する
6。蛋白質は回復力と治癒力の源
7。人工甘味料について
8。サプリメント
9。日本料理と地中海料理
10。中鎖脂肪ケトン食の副作用

大豆と糖質の少ない野菜・果物を多く摂取する

◇ 大豆と糖質の少ない野菜・果物を多く摂取する

【大豆は抗がん作用をもつ成分の宝庫】

豆類はマメ科植物の種子として、植物が成長するために必要な栄養素を蓄えているため、極めて栄養豊富な食料です。また、昆虫や鳥や動物から食い荒らされないように、渋みや苦みの成分や、毒作用をもった成分も含有しており、このような成分は抗菌・抗がん作用を有する場合もあります。したがって、栄養成分としてだけでなく、感染予防や、がん細胞の増殖抑制やがん予防効果も期待できます。しかし、豆類の多くは糖質も多いので、がんのケトン食療法では摂取量が制限されます。
豆類の中で糖質が比較的少なく、抗がん作用をもつ成分を多く含むのが大豆です。他の豆類は、糖質を40〜50%、蛋白質は20〜25%程度であるのに対して、大豆は糖質11%、蛋白質35%と低糖質・高蛋白が特徴です。豆腐や納豆など大豆製食品は糖質制限食でも十分に利用できます。
大豆は昔から良質なたんぱく源として知られ、健康増進やがん予防に有効な様々な有効成分を含むことでも知られています。豆腐や納豆など大豆製品を豊富に摂取する人たちには、がんの発生が少ないことが疫学的に証明されています。大豆に多く含まれる「イソフラボン」という成分は、女性ホルモンの作用に影響して、乳がんや前立腺がんを防ぐ効果が報告されています。さらに、がん細胞に養分を与える腫瘍血管が育たないようにしてがん細胞の増殖を抑える働きや抗酸化作用も知られており、多くのがんの再発予防にも効果が期待できます。大豆は日本人の長寿を支える伝統食であり、調理法も多彩ですので、がんのケトン食療法でも、利用価値の高い食材です。

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ケトン体・ケトン食とは : 

http://ketogenic-diet.org/ketone/ketone-body.html より

【脂肪が燃焼するとケトン体ができる】

ブドウ糖が枯渇した状態で脂肪酸が燃焼するとき、肝臓ではケトン体アセト酢酸β-ヒドロキシ酪酸)という物質ができます。このケトン体は脳にエネルギー源を供給するために肝臓で作られる物質です。
通常、脳はブドウ糖しかエネルギー源として利用できません。脂肪酸は血液脳関門を通過できないので、脳は脂肪酸をエネルギー源として利用できません。体はブドウ糖が枯渇したときに脳のためにエネルギー源を作らなければなりません。そこで、肝臓では脂肪酸を分解する過程でケトン体を生成するように進化したのです。
ケトン体は水溶性で細胞膜や血液脳関門を容易に通過し、骨格筋や心臓や腎臓や脳など多くの臓器に運ばれ、これらの細胞のミトコンドリアで代謝されてブドウ糖に代わるエネルギー源として利用されます。特に脳にとってはブドウ糖が枯渇したときの唯一のエネルギー源となります。
通常は、細胞が必要なエネルギー(ATP)は、グルコースが解糖系からピルビン酸とアセチルCoAを経てTCA回路(クエン酸回路)へと代謝され、さらに酸化的リン酸化によって産生されます。
一方、脂肪酸からエネルギーを産生する場合は、脂肪酸が分解(β酸化)されてアセチルCoAになり、このアセチルCoAがミトコンドリアのTCA回路で代謝されてATPを作り出します。
脂肪酸の酸化で作られるアセチルCoAの多くはTCA回路(クエン酸回路)に入りますが、絶食時などブドウ糖が少ない状況ではアセチルCoAをTCA回路で処理する時に必要なオキサロ酢酸ができないため、TCA回路が十分に回りません。そのためTCA回路で処理できなかった過剰のアセチルCoAは肝臓でケトン体の合成に回されます(図)。

図:TCA回路の最初のステップはアセチルCoAとオキサロ酢酸が結合してクエン酸になる反応で、オキサロ酢酸はピルビン酸からできるので、ブドウ糖が制限された条件では、アセチルCoAはケトン体合成へ振り分けられる。この図で長鎖脂肪酸がミトコンドリアに入る場合はL-カルニチンが必要であるが、中鎖脂肪酸の場合はL-カルニチンは必要ない。

すなわち、肝細胞では、脂肪酸が分解されてできたアセチルCoAの一部はアセトアセチルCoAになり、3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル-CoA(HMG-CoA)を経てアセト酢酸が生成され、これは脱炭酸によってアセトンへ、還元されてβヒドロキシ酪酸へと変換されます。このアセト酢酸、βヒドロキシ酪酸、アセトンの3つをケトン体と言います(図)。

図:グルコース(ブドウ糖)が枯渇した状態で脂肪の摂取を増やすと、肝臓では脂肪酸のβ酸化が亢進されて生成されたアセチルCoAはケトン体の産生に振り分けられる。アセト酢酸とβヒドロキシ酪酸は血液を介して他の組織や細胞に運ばれて、アセチルCoAに変換されてTCA回路でATP産生に使用される。

脂肪酸と違ってケトン体は水溶性であるため、特別な運搬蛋白質の助けがなくても肝臓からその他の臓器(心臓や筋肉や腎臓や脳など)に効率よく運ばれ、細胞内でケトン体は再びアセチル-CoAに戻され、TCA回路で代謝されてエネルギー源となります。この際、エネルギー産生に使われるのはアセト酢酸のみで、βヒドロキシ酪酸はアセト酢酸に変換されて初めてエネルギー代謝に使用され、アセトンはエネルギー源にはならず呼気から排出されます(図)。

図:肝臓で生成されたケトン体(アセト酢酸とβヒドロキシ酪酸)は肝臓以外の組織の細胞に運ばれミトコンドリアのTCA回路と電子伝達系でATP産生に使われる。すなわち、βヒドロキシ酪酸からアセト酢酸への変換時とTCA回路での反応でNADHやFADH2に捕捉された電子は電子伝達鎖で受け渡され、最終的にATP合成酵素によってATPが合成される。

肝臓はケトン体を作り出しますが、ケトン体をエネルギー源として利用できません。肝臓はケトン体を他の臓器・組織のエネルギー源として供給するための工場で、作ったケトン体を自分で消費しないように酵素が欠損しているためです。
飢餓(あるいは絶食)時やインスリン欠乏による糖尿病などでグルコースが利用できない場合、ケトン体が重要なエネルギー源となります。脂肪酸は血液脳関門を通過できませんが、ケトン体は通過できるので、グルコースが利用できない場合の脳の唯一の代替エネルギーとなっています。
ケトン体は一部のアミノ酸からも産生されます。蛋白質はアミノ酸に分解されてから代謝されますが、アミノ酸ごとに代謝経路が異なります。アミノ酸のうち、脱アミノを受けたのち、その炭素骨格部分が脂質代謝経路に由来して、主として脂肪酸やケトン体合成に利用されるものをケト原性アミノ酸(ketogenic amino acid)と呼び、一方、TCAサイクルに入って糖産生に利用されるものを糖原性アミノ酸(glucogenic amino acid)と呼びます。アミノ酸は細胞内で蛋白合成の材料としてだけでなく、グルコースや脂肪酸が不足してエネルギー源がなくなると、蛋白質もアミノ酸に分解され、グルコースやケトン体に変換されてエネルギー産生に利用されるということです。

【インスリンの作用が正常ならケトン体は無害】

ケトーシス(ケトン症:ketosis)は血中のケトン体が増加した状態です。ケトン体のアセト酢酸とβヒドロキシ酪酸は酸性が強いので、ケトン体が血中に多くなると血液や体液のpHが酸性になります。このようにケトン体が増えて血液や体液が酸性になった状態をケトアシドーシス(ketoacidosis)と言います。
糖尿病性ケトアシドーシスは主に1型糖尿病患者に起こり、インスリンが不足した状態で脂肪の代謝が亢進し、血中にケトン体が蓄積してアシドーシス(酸性血症)を来たし、ひどくなると意識障害を来たし、治療しなければ死に至ります。
このように糖尿病の人では血液中のケトン体濃度の上昇は糖尿病の悪化を示すサインとして知られていますので、ケトン体は体に悪い物質と思われる方が多いと思います。しかし実際は、インスリンの働きが正常である限りケトン体は極めて安全なエネルギー源です
肝細胞と赤血球(ミトコンドリアが無い)を除く全ての細胞で利用でき、日常的に産生されているからです。糖質を普通に摂っている人での血中ケトン体(アセト酢酸とβヒドロキシ酪酸の合計)の基準値は26~122μmol/lです。絶食すると数日で血中ケトン体は基準値の30~40倍もの高値になりますが、インスリンの作用が保たれている限り安全です。一時的に酸性血症(アシドーシス)になることもありますが、血液の緩衝作用によって正常な状態に戻ります。
つまり、ケトン体の上昇が怖いのは、インスリンの作用不足がある糖尿病の場合で、糖尿病性ケトアシドーシスはインスリン作用の欠乏を前提とした病態です。断食や糖質制限に伴うケトン体産生の亢進の場合は生理的であり、インスリン作用が正常であれば何の問題もないと言えます。