痛風 尿検査

尿検査 痛風の検査では、血清尿酸値を計測するために、血液検査を行います。
また、尿検査も行われています。具体的な検査方法などをみていくとともに、検査結果の見方に関してもふれてまいります。

尿検査の目的とは

痛風を診断する際に、まず血清尿酸値の計測を行います。
その次に尿検査を行う事になります。尿検査の目的に関しては、なんとなく尿酸を計測するのでは?といったあなたの予想は部分的には正解です。

痛風に関連する尿検査においては、まず、尿のpH濃度を測定する事が第1目的です。(もちろん必要に応じて、腎臓の機能や尿路系の炎症ををみるために、尿タンパク質、尿潜血(にょうせんけつ:肉眼では確認できない微量の出血)の検査も行います。)
なおpH濃度の用語解説は、尿のアルカリ化の記事にて説明していますので参考にしてください。

尿のpH濃度

尿のpH濃度を計測する事でどんな事が分かるのでしょうか?
まず基準値はpH7です。この数値をさかいに数字が小さくなるほど、酸性傾向にあり、数字が大きくなるほどアルカリ性です。
尿のpH濃度は、pH7より数字が少なければ酸性傾向、数字が大きければアルカリ性傾向にあります。痛風の方の場合、尿は酸性傾向にあります。
尿酸はただでさえ水に溶けづらく、尿が酸性状態にあるとさらに溶けづらくなります。
また、痛風の方の食生活は肉やアルコールのとりすぎが目立ち、この食生活が尿の酸性化を押し進める事になってしまいがちです。

尿も弱酸性に

シャンプーなどで弱酸性をうたう商品が販売されています。
尿も酸性から弱酸性、アルカリ性にするとメリットが生まれます。最大のメリットとしては、尿の中に尿酸が溶け出しやすくなる点です。酸性の尿では、尿酸は溶けづらいです。

それではどのようにしたら尿は酸性から弱酸性・アルカリ性に改善されていくのでしょうか?ここに興味深いデータをご紹介します。
ネコ(肉食動物)pH5-7、うさぎ(草食)pH8-9というデータがあります。つまりpH濃度は、食事内容に影響を受けるという事です。
人は雑食ですから食生活のかたよりを直す事が、酸性尿を改善する第一歩です。

尿検査でph値が5、0と出ましたが 大丈夫ですか

尿検査でph値が5、0と出ましたが 大丈夫ですか!
それと尿酸値が7、4と血液検査で 出ましたが 7以上あると 必ず痛風になるのですか?


健康なおしっこは弱酸性ですが、どんな食事をしたか、どんな飲み物をとったかによって、アルカリ性になったり,酸性になったりします。
PHの基準値は4.8~7.5です
pHは7が中性、7未満を酸性、7を超える場合をアルカリ性です。
異常値を示す病気として
酸性に傾いたとき → 発熱、脱水、腎炎、糖尿病、痛風など
アルカリ性に傾いたとき → 尿路感染症など
になります。
ただし質問者さんは正常値範囲ですので、あまり心配なさらないでと思います。