糖尿病おまとめ!原因と合併症の怖さ。1型2型糖尿病の新しい治療法とは?

http://tenshoku-maquia.com/lifework/1358.html より~

 

Image of hungry overweight person sitting on the sofa while watching tv and eat two burgers at home

あなたももしかして既に糖尿病かも。

自分だけは糖尿病と無縁と思っている人がいるかもしれませんが、国内だけでも2000万人の糖尿病予備軍がいます。実は糖尿病と糖分摂取はあまり関係がなく、糖尿病(細小血管症候群)自体は無症状で経過していきます。そして合併症の自覚症状が出た時はすでに糖尿病は進行しています。

面倒な糖尿病と合併症と、血糖値コントロールの煩わしさは糖尿病になってみないとわかりませんが、最低限の知識として程度知っておいても損はありません。

無症状で経過する糖尿病性腎症を発症すると、最悪の場合、余命を半分に縮める血液透析を受ける事になります。定期検診次第で合併症を未然に防ぐことが可能になっているので、できれば糖尿病の見逃しは避けたいものです。

1.糖尿病は細小血管の病気

糖尿病とは、すい臓から分泌されるインスリン不足などによって糖が分解されず、血糖値が高い状態が続くと血液の質が変わっていきます。それが徐々に悪化することで細い血管の「細小血管」の流れが悪くなり、多くの症状が現れます。

そして、段階的に合併症を起こしながら悪化を続けるという「血管の病気」です。網膜や腎臓には細小血管が多いので障害を受けやすい部分になっています。この細小血管が影響を受けて、三大合併症(細小血管症)を起こします。

失明や血液透析の原因として圧倒的に多いのが、この糖尿病です。

血流が悪くなると腎臓に障害が出て血圧も上がります。悪循環が続き、大血管症を起こしやすくなり、脳梗塞も起こります。免疫力の低下も糖尿病特有の症状で感染症を起こしやすくなります。

糖尿病といえば必ず出てくる「細小血管」という単語です。その細小血管とは細動脈と細静脈の間にある毛細血管の中でも細いサイズの血管を指し、ブドウ糖の影響を受けて硬く脆くなるため、眼底の新生血管や腎臓の糸球体、肺胞などに通っている細い血管を指します。

結果的に、ブドウ糖によって細小血管が影響を受ける病気であり、高血糖自体にほとんど症状はありませんが、合併症に伴って起こる症状は多くのものがあります。これは動脈・静脈・毛細血管の3種類の血管を持つ、閉鎖血管系の脊椎動物である限り起こり得る疾患です。

血管を持たない開放血管系の甲殻類には起こりそうにない糖尿病ですが、内臓は肝すい臓と緑の血液だけに、カニのすい臓が機能しなければ致命的かもしれません。

余談もありますが、糖尿病を簡単に説明するとこれだけです。

「だから、どこがどうなるの?」と聞かれると話は長くなります。

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糖尿腎症とネフローゼ症候群

http://www.twmu.ac.jp/NEP/tounyou-jinshougai.html より~

糖尿病と腎障害

糖尿病は、主に膵臓から分泌されるインスリンの不足により、血糖値が上昇してしまい、その結果、さまざまな合併症を起こす疾患です。糖尿病を患い、血糖コントロール不良な期間が継続すると、通常、三大細小血管合併症である神経症、網膜症、腎症の順に合併症が出てきます。

腎症の出現には1020年かかりますが、早期には微量アルブミン尿(腎症2期)、その後、蛋白尿(腎症3期)が出現します。ネフロ-ゼ症候群になることも多く、徐々に腎機能が低下し、腎不全に至ります。

現在、透析を始める患者さんの原因となる疾患ではもっとも頻度が高い疾患です。

症状は

ほとんどの場合、すでに糖尿病と診断されていますが、腎症に特有の症状はありません。蛋白尿が高度になり、ネフローゼ症候群を呈すると、むくみ(浮腫)が出現します。

検査と臨床経過

糖尿病は、尿検査に異常が現れる前から、腎臓に病変が作られます(腎症1期;腎症前期)。糸球体の基底膜が厚くなってきて、そこから小さいタンパクであるアルブミンが微量に漏れるようになってきます(腎症2期:早期腎症期)。

さらに進行すると、病変は広がり、糸球体に結節なども作られるようになると、蛋白尿が明らかになり(腎症3A期:前期顕性腎症期)、腎機能の低下も認められるようになります(腎症3B期:後期顕性腎症期)。さらに腎機能が悪化し(腎症4期:腎不全期)、透析療法が必要になります(腎症5期:透析療法期)。

なお、血尿はほとんど認めず、あってもごくわずかです。

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  • 1期  (前期)
  • 2期  (早期)
  • 3A/3B期 (顕性蛋白尿期)
  • 4期  (腎不全期)
  • 5期  (透析療法期)

診断は

早期に診断するためには、尿検査で微量アルブミンを測定します。30mg/日(mg/gCr)以上であれば陽性で、早期腎症と診断されます。

糖尿病を長く患い、神経症や網膜症を合併している患者さんに、微量アルブミン尿や蛋白尿が認められるようになれば、糖尿病性腎症と考えられます。ただ、これらの合併症が認められない場合や血尿を伴う場合は、他の原因によることも考えて、腎生検が奨められます。

腎生検では、典型的な場合、基底膜の肥厚を主体とした「びまん性病変」、「滲出性病変」、「結節性病変」が認められます。

経過・予後は

腎症12期の期間は非常に長く、1020年かかります。しかし、3期以降になると、進行はきわめて速くなり、25年で透析に至ります。しかも、ネフローゼ症候群になると、むくみ(浮腫)の管理に難渋し、透析導入期には心不全を起こすことも稀ではありません。

また、心臓血管合併症(心筋梗塞など)も多く、生命予後も決して良くはありません。

治療は

早期に腎症の診断をして、インスリン治療を含めた血糖管理をすることが大切です。腎症2期までは、厳密な血糖管理によって腎症の進展を遅らすことができますが、それを過ぎると、血糖管理による進行の抑制はできないといわれており、治療には早期診断が非常に大切であることがわかります。

また、高血圧を合併し、早期から糸球体過剰濾過を起こすため、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARBアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEIを中心に降圧治療を強化します。

むくみ(浮腫)に対しては、塩分制限を行ったうえで、利尿薬を使用します。糸球体過剰濾過による腎機能悪化を防ぐ目的で、早期からの食事療法(蛋白制限)も行います。