心臓は人体の臓器のなかで最も重要な部位です。
心臓の筋(心筋)にはミトコンドリアが大量に存在して心臓の機能を保つ役割を担っています。
心筋の細胞の約半数近くはミトコンドリアが占めて、酸素を多く消費しながらエネルギーに変えています。
ミトコンドリアは身体のあらゆる臓器や細胞に存在しエネルギーを産生していますが、
特に酸素を多く消費する心筋には多く存在します。
反対に活動が少なくエネルギーをあまり必要としない細胞組織にはミトコンドリアは多く存在しません。
ミトコンドリアは加齢に伴いダメージを受けて活性酸素が増え周囲の細胞組織を酸化させ細胞の崩壊へと繋がります。
ミトコンドリアが活性酸素によってダメージを受けるということはエネルギーの産生が難しくなり、
身体へのエネルギーが供給が難しくなるということです。
エネルギーが供給されないと心筋の機能も弱まり心臓の拍動が弱くなって
不整脈や心不全など心臓の病気へと繋がっていきます。
心臓は休むことなく常に働いているため心筋での酸素消費は非常に高くなり活性酸素も多く発生します。
活性酸素は体内に侵入したウィルスや細菌などを排除する働きもありますが、
多く発生することで体内の細胞を老化させ動脈硬化や不整脈、糖尿病など老化現象などを引き起こします。
活性酸素を抑制したり発生を抑えるための働きをする物質を抗酸化物質と言います。
抗酸化物質はポリフェノールやカロテノイドなど種類があり、ブルーベリーや大豆製品、
ごま、緑茶、緑黄色野菜や果物などに多く含まれています。
また抗酸化物質にはビタミン類や酵素、ミネラルの一種であるケイ素も活性酸素を抑える役割があり、
ケイ素は丈夫な血管を作るのに必要不可欠な栄養素として取り上げられています。
抗酸化能力のあるケイ素は活性酸素の害から細胞を守り、人体の臓器や組織をつくるのに欠かすことのできない栄養素です。
ケイ素により活性酸素を取り除くことができれば血管の再生や回復をはかることが可能になり、
不整脈や心不全、動脈硬化などの心臓の病気を予防することができるようになります。
ケイ素は体内でつくることができず、年齢と共に減少するため玄米や雑穀米、
海藻類などの食品を通して摂取することが大切になります。
ケイ素は抗酸化能力に優れているため活性酸素の発生で弱ったミトコンドリアを正常な働きに戻すことが可能です。
ケイ素を補給することによりミトコンドリアが回復して心臓の機能を高めることができます。
ミトコンドリアの活性酸素を防ぐにはケイ素が役立っていることが分かりましたが、
ケイ素を積極的に摂取することで不整脈や動脈硬化、心不全など予防することもできます。