腎機能回復と小腸のかかわり方

 

腎機能回復と小腸のかかわり方

 

腎臓の代表的な働きとして、血液をろ過して老廃物を除去する機能が挙げられます。体内で生じる老廃物には、クレアチニンや尿素窒素など有毒な物質も含まれています。体を老化させる元凶の〝リン〟が体内に過剰に存在していた場合、腎機能が正常であれば余剰分が除去されて一定に保たれます。

 

腎臓は尿中に体内の毒素を排泄して、私たちの健康を守っています。腎臓と同じように、不要な毒素を排泄する臓器が腸です。近年の研究によって、腎臓と腸には密接な関係があることがわかってきました。

 

小腸や大腸は、体に必要な栄養素と不要な物質を分け、吸収したり排泄したりする働きを担っています。一方で、口から入ってきた食物には、有害物質や雑菌類が含まれている可能性があります。有害物質に対抗するために、腸には全身の5割以上の免疫細胞が存在しているといわれています。