腎臓病には、カリウムの多い緑茶はダメ!

日本人の方なら緑茶は馴染み深いものでしょう。
しかし、腎臓病の場合緑茶を控えなければならない事があります。それはカリュウム制限をしなければならなくなった時です。
カリウムは腎臓には負担になりませんが、腎機能が正常でなければ、尿中のカリウムが体外に排泄されませんので、摂取しなくても血管中のカリウムは過剰になります。
血液中のカリウムが過剰になると、筋力の低下、嘔吐などの胃腸症状、知覚過敏、不整脈などの心臓の拍動の異常が起こります。血清カリウム値が7~8mEq/lを超え、症状が重くなると危険な不整脈のために心臓停止が起きて生命に関わる事もありますので要注意です。
腎臓病の場合、食べ物も、満足に食べられないのでお茶とか、飲み物で空腹を紛らわす事もあると思います。
なので、お茶とカリウムの事も知って置いた方が良いと思います。
急須で入れる緑茶や抹茶はカリウムが多いですので、腎臓病のカリウムの取りすぎは命に関わる場合もありますので、飲まないほうが良いと思います。
しかしながら、ペットボトルのお茶は、比較的カリュウムが少ないので、食事とバランス取りながらであれば、飲んでも良いでしょう。
また、コーヒーもカリウムが多い飲み物です。コーヒーカップ1杯程度なら、200mg前後なので、飲みすぎに注意したほうが良いでしょう。

 

紅茶やウーロン茶、ほうじ茶は、緑茶やコーヒーに比べるとだいぶカリウムが少なくなります。
夏場は、なんと言っても欠かせないのが麦茶でしょう。
麦茶の場合、ほとんど、カリウムは0mgだそうです。
ですので、冷蔵庫に作り置きはもちろん。
暖かくするホット麦茶もなかなか美味しいものです。
これは裏技ですが、麦茶を濃く出すと、コーヒーのような風味になります。
しかもカフェインも0なので、健康的な飲み物になります。
最後に、高カリウム血症になった場合の治療ですが、軽度の場合はカリウムの摂取量を減らしたり、原因と飲食物を中止すれば改善します。重度の場合は、カリウムを吸収し便や尿とともに体外へ排泄する作用のある薬を使用します。緊急に治療が必要なときは、グルコン酸カルシウムで不整脈になるのを防いだり、重曹を投与して酸性に傾いた血液を中和したりする処置を行います。
そうなる前に、カリュウムには気をつけるべきです。緑茶もほどほどですね。