糖尿病治療の、新たなパラダイムシフトと考える低インスリン療法について。
話題の本、新井圭輔先生の「糖尿病に勝ちたければ、インスリンに頼るのをやめなさい(幻冬舎)」が非常に勉強になりました。
新井先生の糖尿病治療は、基本は糖質制限であることは私も同じです。
新井先生はご自身の経験から、2型糖尿病の合併症(網膜症、腎不全など)は高血糖状態ではなく、血液中のインスリンを増やす医療行為であると断じています。
つまり、インスリンが諸悪の根源であり、高血糖状態自体はそれほど人体に有害ではないという主張です。
この点を自身の経験した患者さんから述べています。
もちろん高血糖にはならないに越したことはありませんが、非常に目から鱗が落ちる思いです。
私も糖尿病を有する癌の末期の患者さんには、これまで血糖値を無視して全ての薬を中止し、インスリンも中止していました。
その方が、患者さんは元気になります。
おそらく血糖値は300~400mg/dlとなっていたと予想していますが、高血糖による弊害を目に見えて感じたことはありませんでした。
新井先生の説を学び、患者さんが元気になった理由が分かりました。
おわりに、から新井先生の言葉を引用させて頂きます。
「本当は、こんな本を書くのは医者にとって“命取り”であるとわかっています。生業としてのすべてのキャリアを失うかもしれません。」
「しかし間違った治療法によって合併症に追い込まれ、本来の寿命を縮められていく膨大な数の患者さんたちを、このまま見すごしているわけにはいかないと感じています。」
「志ある医師は、私と共に闘ってください―――。」
新井先生の見識と勇気に、頭が下がる思いです。
男の中の男ですね。
私も微力ながら、低インスリン療法を実践してみようかと思います。
http://blog.livedoor.jp/skado1981/archives/cat_247771.html
糖尿病に、嬉しい話 新井 圭輔先生 第10回 日本自然医療協議学会
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